公開日 2025年07月14日
更新日 2026年09月08日
恒久平和の実現に向けて
釜石市は、戦争終結間近の昭和20年に二度の熾烈な艦砲射撃を受け、多くの尊い命が犠牲となり、市街地は壊滅的な被害を受けました。(釜石市の当時の状況等については、こちらのページをご覧ください。)
このような戦争の惨禍を再び繰り返すことのないよう、昭和34年に平和都市宣言を、昭和61年に非核平和都市宣言を議決し、世界の恒久平和を強く希求しています。
平和都市宣言
われわれは、全世界の恒久平和と全人類の繁栄を念願して、日本の核武装と外国の軍事基地化、原水爆持込みに反対し、すべての国々との友好関係を樹立することを強く要望するものである。
釜石市は、日本国憲法を貫く、平和と民主主義の精神に基き、平和を愛するすべての都市と手を携えて、地球上から無謀にして悲惨な戦争を追放し、全人類の福祉増進に寄与するため、永久の平和都市たることを決意し宣言する。
(昭和34年3月24日 議決)
非核平和都市宣言
釜石市は、全世界の恒久平和と全人類の繁栄を心から念願し、平和都市たることを決意し、宣言してきた。
又、我が国は、世界唯一の核被爆国として、この地球上に、広島、長崎の惨禍を再び繰り返してはならないと訴えてきているところである。
しかるに世界の核保有国間においては、核兵器の増強が依然として激化の傾向にあり、世界の平和と人類の生存に大きな脅威をもたらしている。
このような中にあって、我々釜石市民は、人類共通の念願である世界の恒久平和に向けて、将来ともに非核三原則が遵守され、また、あらゆる国の核兵器の廃絶と軍縮が、すみやかに推進されることを強く希求し、ここに、平和都市宣言に加えて非核平和都市であることを宣言する。
(昭和61年6月18日 議決)
平和首長会議に加盟しています
釜石市は、加盟都市相互の緊密な連帯を通じて核兵器廃絶の市民意識を国際的な規模で喚起するとともに、人類の共存を脅かす飢餓・貧困等の諸問題の解消さらには難民問題、人権問題の解決及び環境保護のために努力し、もって世界恒久平和の実現に寄与することを目的とする組織である平和首長会議に、平成22年から加盟しています。
(加盟認定証はこちら平和市長会議加盟認定証[PDF:268KB] )
(平和首長会議は、平成25年に「平和市長会議」から名称を変更しています。)
詳しくは、平和首長会議ホームページをご覧ください。
戦争で犠牲になられた方々を追悼し、平和を祈り記憶を継承するために
釜石市では、年間を通じて次のような平和の取り組みを行っています
- 釜石市戦没者追悼・平和祈念式の開催
- 艦砲射撃があった日、広島と長崎に原爆が投下された日及び終戦記念日における黙とうのサイレン放送
- 郷土資料館における戦災資料の常設展示コーナーの設置
- 市内戦跡マップの作成・公開(詳しくはこちらのページをご覧ください。)
- 市立図書館における戦争・平和関連図書の特別コーナーの設置
- 小・中学校における平和教育の実施
釜石市では、市内各小・中学校で平和教育を実施しているほか、戦争で空襲被害を受けた青森市と中学生の相互派遣事業を実施し、両市の生徒がお互いの市の歴史を知ることで、未来を担う世代が平和の尊さを学ぶ取り組みを実施しています。
【釜石市の艦砲射撃の歴史を学ぶ様子】
【青森市の空襲の歴史を学ぶ様子】

【両市の戦没者追悼・平和祈念式典にも中学生が相互に参加しています】

戦後80年 節目の取り組みをご紹介します
釜石市では、通年の取り組みに加えて、戦後80年の節目となる令和7年において、次のような取り組みを行いました。
【戦後80年の取り組み】
- 釜石市民ホールTETTOにおける、映画上映会・講演会・パネルディスカッション・パネル展「戦後80年 釜石と戦災~未来に伝えるために~」の実施
- 郷土資料館における、令和7年度艦砲戦災展「艦砲射撃80年~未来に伝えるために~」の実施
- 高校生が市内の戦跡を案内する「高校生とめぐる釜石の戦跡ー戦後80年 高校生の案内で戦争の記憶を振り返りませんか?ー」の実施(詳しくは2025年7月1日号の広報かまいしの記事をご覧ください。)
- 市内の小学校における、ボランティア活動に取り組む読書サポーター「颯・2000」の方々による読み聞かせなど、戦争の記憶を次世代へ継承する取り組みの実施
- 広報かまいしにおける、戦争と平和に関する特集記事の掲載(詳しくは2025年8月15日号の広報かまいしの記事をご覧ください。
このほか、永遠の平和を祈念して建立された薬師公園平和女神像の再生プロジェクトが市内企業を中心として実施され、釜石小学校の児童も塗装作業を行いました。(詳しくは2025年5月15日号の広報かまいしの記事をご覧ください。)
平和の取り組みを継続しています
釜石市及び釜石市教育委員会では、戦争の記憶と平和への願いを風化させることなく、次の世代へ受け継いでいくため、戦後80年の節目を迎えた令和7年度以降も、平和に関する取り組みを継続しています。
戦後80年事業の記録を未来へ残しています
①「戦後80年 釜石と戦災~未来に伝えるために~」記録集を配布しました
令和7年8月3日に開催した「戦後80年 釜石と戦災~未来に伝えるために~」の講演会・パネルディスカッションの内容や戦争の体験談、アメリカで見つかった新発見資料等をまとめた記録集を作成し、市内小中学校、高校、市立図書館、生活応援センター等へ配布しました。戦争体験や平和への思いを記録として残し、次世代へ伝えていくための平和学習や郷土学習に活用いただいています。
② 記録映像DVDを配布しました
「戦後80年 釜石と戦災~未来に伝えるために~」の講演会・パネルディスカッションの記録映像をDVD化し、市内小中学校、市立図書館及び郷土資料館へ配布しました。このDVDは、当日の講演全体の映像を収録したものに加え、「わたしの戦争時代の思い出」としてご講演いただいた、佐野睦子様のご講演の様子を抜粋して収録したものも作成しています。
③ 戦跡リーフレットを配布しました
釜石市教育委員会では、戦後80年を契機として釜石の戦跡マップを改訂し、リーフレット「戦後80年 釜石の戦跡 戦争の記憶と未来へのKEISYOU」を作成しました。市内全ての小中学校、高校の全ての児童生徒に配布したほか、市内の生活応援センター、市立図書館及び郷土資料館にも配布しています。
上記①及び③の冊子等は、市内各地区生活応援センター、市立図書館及び郷土資料館で、②のDVDは、市立図書館及び郷土資料館でそれぞれご覧いただけます。ぜひお手に取っていただき、戦災の記憶や平和の尊さに思いを寄せていただければ幸いです。
①記録集 ②記録DVD

②記録DVD(佐野睦子様ご講演) ③戦跡リーフレット

④ 『釜石・艦砲射撃の記憶』アニメーションDVDが寄贈されました
令和8年7月30日、郷土資料館において『釜石・艦砲射撃の記憶』アニメーションDVDの贈呈式が行われました。
このDVDは、1945年7月14日と8月9日の釜石艦砲射撃について、より多くの人に知っていただくため、艦砲射撃の体験者である北銀ひまわり会の庄子忠良会長を中心に制作された約5分間のアニメーションです。
戦争の悲惨さや平和の尊さを次の世代へ伝えたいという思いが込められており、市内各小学校へ配布されたほか、郷土資料館で常時公開されていますので、ぜひご覧ください。
【『釜石・艦砲射撃の記憶』アニメーションDVD 贈呈式の様子】

【DVDを寄贈いただいた北銀ひまわり会 会長 庄子忠良 様】

市民の皆さまが学び、語り継ぐ機会を創出しています
講座「中学校で教わる釜石の艦砲射撃」を開催しました
令和8年7月25日、イオンタウン釜石において、講座「中学校で教わる釜石の艦砲射撃~学校の授業を体感してみませんか?~」を開催しました。
講師を務めた釜石市立甲子中学校の川村吉教諭のもと、10代から80代まで約50人の市民の方にご参加いただき、中学校の授業形式で釜石艦砲射撃について学びました。
参加者同士が意見を交わしながら理解を深める内容となり、
- 「今の中学生がどのような学びをしているのか知ることができた」
- 「戦争の恐ろしさを忘れず、次世代へ語り継ぐ必要性を改めて感じた」
などの感想が寄せられました。
【講座「中学校で教わる釜石の艦砲射撃~学校の授業を体感してみませんか?~」の様子】
平和への願いを未来へつなぐために
戦争を体験した世代が少なくなる中、釜石市では、戦争の記憶や教訓、平和の尊さを次の世代へ受け継いでいくための取り組みを続けています。
戦後80年は終わりではなく、新たな出発点です。これからも、市民の皆さんとともに平和の尊さを考え、語り継いでいく取り組みを進めていきます。
戦傷病者やご遺族等に対する援護・艦砲射撃犠牲者情報について
釜石市では、戦傷病者やご遺族等に対する特別弔慰金・援護年金等についての相談を受け付けているほか、艦砲射撃で犠牲になられた方々に関する情報の提供をお願いしています。詳しくは、次の各ページをご覧ください。
地図
薬師公園はこちら
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